伝統の先染めが、深みある美しい色と艶を生み出す

絹糸染め

行方織物の作る生地は、糸を染めてから織る伝統的な「先染め」です。先染めされた糸は、一本一本が光沢ある深みある色になります。格式の高い洋服の生地に用いられる染め方です。また、糸自体が強くなるため、長持ちする生地になります。

「先染め」は、江戸時代から草木染めの絹織物を生産している米沢織の特徴でもあります。先人の知恵と技術を引き継いだ染めは、肌触りが良い美しい色艶が生まれます。

先染め絹糸

Color

先染めで表現する色

織機と職人が作り出す、ハリのある柔らかな生地

行方織物では、織物伝統のシャトルが行き交う、シャトル織機とレピア織機が動いています。時間をかけて織られるシャトル織機は、職人の経験と技術が必要ですが、季節やその時々状況に応じて正確に動かすことで、ハリがある美しい生地を作り出します。また、凹凸ある表情豊かな手織りのような肌触りの良い、さらっとした柔らかさを生み出します。

シャトルがないレピア織機では、その職人たちの技術を生かし、高速で織り上げて量産品を作り出すことができます。「品質の高い素晴らしい生地を、早くお客様の元へお届けしたい。」という想いは、今も昔も変わらぬ織元と職人の想いです。

織物

Machine

生地製造に使用する主な設備

Production flow

生地生産の流れ

絹糸の手配

製作する生地にあわせた目的の絹糸を手配します。

1〜2日
1

糸染め

ご注文の色の生地を作り出すため、糸は数日間かけて染め上げられます。糸染めは、一度の作業で色を作り出すのではなく、重ね染めを何度も行い染め上げられていきます。染める季節と時間に応じて、染まり具合が異なるため、織り上げた際の濃淡を計算と職人の想像力と経験がとても大切な作業です。

3〜5日
2

繰り返し〜織前工程

糸をボビンに繰り返しが行われ、また、それがコーンやシャトルに巻きなおしが行われます。そして、糸の長さや密度を合わせるための整経をします。先染めならではの手間がかかる作業ですが、生地の品質に関わる大事な作業です。機織中に糸が切れにくくなり、ハリのある丈夫な生地になります。

6〜8日
3

製織(機織)〜検反

織機にセットされます。何万本の一本一本の糸を数日かけて通していきます。織り上げる生地に合わせて、織機を微調整して機織りが始まります。織機は、昼夜動き続け、先染め絹糸がどんどん織りあがっていきます。その間、職人たちも目を光らせて、糸が切れていないか織りあがっていく生地や柄がどうかなど、随時チェックや修正していきます。
織りあがった生機は、洗浄などの整理加工を施して美しい生地になります。最終検反をクリアした生地だけがロール状に巻かれて倉庫に収められます。

9〜14日
4

納品(輸送)

15日
5

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